2021年6月10日、弊社代表小田真人が、関西学院高等部(兵庫県西宮市)の2年生約20名を対象にした「グローバル探究A:AI活用」の1コマ90分の授業を担当いたしました。
同校は、文部科学省よりWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム構築支援事業の拠点校に指定され、様々な形での「探究型」の授業が展開されているとのこと。その中で、「AI活用 for SDGs」という視点で、ビジネスシーンでのAIを活用をした視点で話してほしいというご要望を頂戴しました。
深刻な環境問題、経済的な格差が進む社会に起きる分断。そんな中でディープフェイクといった新しい技術を使ったニセ情報が拡散している・・・そんな負の側面に触れたうえで、私たちが新しいテクノロジーを使ってできることの一例として、RuleWatcherを紹介しました。
こうしたテクノロジーは、さきにテクノロジーがあるわけではなく、「どんな課題を解決したいか」に立脚していくという姿勢が大切。そのような立ち位置を確認したうえで、AIの得意なこと・苦手なことについてお話しました。
AIが得意なこと・・・休みなく、繰り返し処理すること。過去のデータからパターンを解析して分類すること。
AIが苦手なこと・・・文脈を捉えること。情報を洞察して、未来を予測すること。
機械が得意な分野は機械に任せ、ひとが行うべきことに集中しよう。そのメッセージを具体的に体験してもらうために、先日大学生にも提示したニュースの深読み(クリティカルリーディング)をしてもらいました。
情報を読みながら頭にうかぶ疑問。それらをわたしたちは「情報のポケット」と呼んでいます。情報のポケットが増えるほど、新しい情報が網の目のようにつながり、いずれ必ず立体的になってくる。
90分という長い時間、集中力が途切れることなく、活発に意見を言ってくれる生徒のみなさん。授業終了後には、大勢が教壇に集まって「めっちゃおもしろかった!」「資料欲しいです」という反応までいただき、こちらも元気をもらいました。
テクノロジーを活用する人材、ここからたくさん輩出することを予感させられる、そんな一日となりました。
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